【結婚相談所 体験談】メーカー勤務 40代男性 Sさんの場合【日本仲人協会 婚活塾東京新宿ひろ結婚相談所】

よろしくお願いします。

はい。
婚活成婚には沢山のエピソードがございますが、私自身が当時まだ駆け出しの仲人だったころのとても印象に残っているエピソードを紹介させていただきます。

彼が「婚活塾ひろ結婚相談所」の扉を叩いたのは、私が結婚相談所を立ち上げた翌年でしたので、もう10年近く前になるのでしょうか。
その頃、私は新米仲人として多くの先輩仲人に師事を仰いでいた、まさに創業期でした。
今思い返せば、彼と一緒に、仲人として本当に成長させて頂いたなぁ…という思いがあり、感謝の思いもとても強いです。

メーカー勤務の45歳男性です。
いちばん最初Eメールで問合せてくださった文面を見て、とても真面目な方だという印象を受けました。

そして、ご面談の日、初めて会ったときに思った彼の第一印象は、、、
そうですね、正直にひと言で申し上げるのであれば「あまり女性に縁の無さそうな男性」と感じました。

七三分けの髪型に、度の強いメガネをかけ、着ている服は黄土色のセーターにグレーのジャケット、50才と聞いても頷けるような雰囲気でした。
また、最初は目も合わせてくれず、とても小さな声でしゃべる方だったということも覚えています。

はい、大変失礼な言い方になりますが「う～ん、だいじょうぶかなぁ、、結婚までにはかなり苦労しそうだなぁ。」と思ってしまいました。

はい、色々と聞いていくうちに、彼は今まで女性とお付き合いをしたことが無く、自分に自信も持てていない状況を脱したいということが大きな理由でした。
会社では、先輩から「おまえに結婚はムリだよ」などと酷いことを言われ続けているようで、「なんとしても見返したいんです」と、悔しい思いを話してくれました。

はい、いちばん最初のプロフィール作成に四苦八苦しました。
これは会員様の問題でもあり、同時に私の問題でもありました。

お見合い婚活って、プロフィールがとても重要なんです。
プロフィールで全てが決まると言っても過言ではありません。
何故なら、お相手からすれば、彼の人柄を知る方法が他にないのですから。

仲人を10年以上やってきた今でしたら、大切なポイントも分かっていますから、写真に徹底的にこだわります。
ですが、当時まだ駆け出し仲人だった私は、彼にスタジオ写真を強くお薦めできなかったんです。
費用が2万円前後かかるスタジオ撮影をいきなり勧めることに抵抗があったからです。

はい、その通りです。
「2万円払わせておいて、結果が伴わなかったら・・・」という思いがあり、まずは様子をみることにしてしまったんです。
その結果、正直に申し上げますと、1年間近くも彼に空回りした婚活に時間を費やすことになってしまいました。

空回りした1年間の後、先輩仲人のアドバイスを受け、私は彼にスタジオ写真を受けるよう説得することにしました。
彼も、気持ちをリフレッシュする意味合いも込めて「ダメ元でやってみます」と、スタジオ撮りを承諾してくれました。

メガネをコンタクトに変え、イメチェンにも挑戦したところ、とてもダンディかつ爽やかにスタジオ写真を撮って頂くことができました。
そして、プロフィールをそのスタジオ写真に差替えてから、彼の婚活はうまく回り始めました。

写真を差替えて1週間で、なんと申込みが入ってきたんです！
その後も、ちょこちょこと申込みが入って来るようになり、彼の申込みも受諾され始めました。
これには私も本当に驚き、ものすごく感動しました。

同時に、はじめからスタジオ写真を撮ろうとアドバイスが出来なかった私の未熟さを、本当に申し訳なく思いました。
これは私の後々の大きな反省点となり、プロフェッショナルとしての仲人という考え方を180度転換させる出来事となりました。

はい。彼は多くのお見合いをセッティングできるようになり、毎週末お見合いに出掛けるようになりました。
彼自身もその変化に驚いていました。

そこはすんなりうまくは行きませんでした。
ここでまた壁にぶつかってしまうのです。
彼は、お見合いに行くたびに振られ、自信を無くしていきました。

彼とじっくり話をする中でわかってきたことは、デートで楽しむコースや場所、食事を楽しむオシャレなお店が全くイメージが出来なかったということでした。

つまり、今まで女性とお付き合いをしたことがなかった彼は、女性を楽しませる方法を知らず、そもそも女性がどう感じでいるかということに注意を払っていないということが分かりました。
考えてみれば当たり前なのですが、私は最初そこに気付かなかったのです。

そこで、レディーファーストの勉強会、女性スタッフによる模擬お見合いや模擬デート、デートプランのコーディネート、一緒に飲んで男気の勉強会（笑）など、様々な方法で彼をサポートしました。

はい、彼の「結婚したい」という気持ちはとても大きいものがあったので、私の指導にも普段以上に熱が入りました。
しかし同時に、不器用な彼はうまく行かずに多くの時間を空回りしてもどかしい想いをさせてしまっているのは心苦しくもありました。

お見合いも増え、交際も少しずつ長続きするようになってきました。
しかし、良いお付き合いが 2，3か月続いたと思っては、気が付けば破局してしまい成婚には至らない、そんな時期が長く続きました。

「彼の何がいけないのだろう、、、」

頭を悩ませながら二人三脚に過ごした彼との活動は、気が付けば4年目に突入していました。

はい、一言でいうと、彼の「結婚に対する覚悟」が足りないことを女性に見抜かれてしまっている、ということが原因でした。

彼は、大事な場面になると、「本当に自分がこの女性を幸せにできるのだろうか、、、？」というようなネガティブな思考が出てきてしまい、女性の想いを「どん」と構えて受け入れることができて無かったのです。

彼と飲みながら話して、「自分に自信の無い彼に自信を付けさせることが大切だ！」と感じ、「女性が安心して胸に飛び込んでいける男とは、どんな男か？」というテーマで一緒に議論して考えました。
ときには、言い争いになることもありましたが、最初は人の目を満足に見て話すことができなかった彼と本音をぶつけ合えるまでになれたことが嬉しかったことを良く覚えています。

そしてその半年後…
彼は事務職（OL）をしている42才の女性と成婚退会を果たしたのです。

はい。
「貴方みたいな男性を探していました」という女性の想いを「どん」と受け入れての成婚だったと聞いています。
それを聞いたとき、私は男泣きしてしまいました。

彼女は、彼の「笑顔がステキな所」「包容力がある所」「寛大な所」
そして「お話のテンポが合うので一緒にいると楽しい所」に惹かれたんだと後々聞きました。
当初の彼からは考えられないような長所がずらりと並んでいて、私はとても驚きましたが、彼を心から尊敬し誇らしくなりました。

私たち仲人の仕事とは、お互いの相性をみて、「この人、ホント良い人だから、ぜひ会ってみてね」とアピールすることです。

なので、結婚相手として「お薦めできる方」に来て頂けると、とても嬉しいのです。

それでは「結婚相手としてお薦めできる方」とは、どんな人だと思いますか？
可愛い女性？イケメンな男性？、それともお金持ち？お話上手？
いえいえ、私たちが一番大切にしているのは何よりも「誠実さ」です。
なぜなら、幸せな結婚生活とは「お互いの誠実」なしには成し得ないからです。

あなたは、誰かにお友だちを紹介したことがありますか？
その時はきっと、双方お二人の幸せを考えたと思います。
口下手でもいいんです。
不器用でもいいんです。
アイドルやモデル、女優や俳優さんみたいに、可愛かったり、イケメンでなくてもいいのです。
なぜなら、結婚に於いては「誠実」に勝るものはないのですから。

長くなってしまいましたが、これから婚活をする方へのメッセージとしては、「この人はとても誠実なので、結婚をしたらきっと幸せになれますよ！」と推薦してもらえるようにお相手と向き合い、自分自身に対して『誠実』であること、これに尽きると思います。

ありがとうございました！